Scratch&Melt
・自分の意志とは無関係に全く厳選されてない音源を使って曲をつくること
・その音源はアクリル絵具を全面に塗られて大量のノイズと針飛びにまみれていること
・それらの音源のみで組み立てること
・音を組み立てるための構造は自分が影響を受けた過去の音楽から頂くこと
・自分の耳の快楽および違和感に素直であること
以上のルールをぼんやり意識しながら、『Greatest Hits』シリーズでつくったレコードを使用して曲を制作してみました。
気がつけば人並み以上に音楽に接して20年ほど経つと思うのですが—振り返れば、バスケ少年だった中学時代にNBAの好プレー集みたいなビデオのBGMでヒップホップを聞いた時が「音楽」を意識した最初かも知れません(Eric B&Rakim、KRIS KROSS、HOUSE OF PAINあたりが収録されていたと思います)。—ずっとリスニング中心で、たまにパーティーでDJをしたりもしたのですが、どうして今まで「自分がつくる」という行為に至らなかったのか、謎といえば謎であります。
というか、基本的に絵とか文章もそうですが、「何かを表現する」みたいなことに関するぬぐいがたい「こっ恥ずかしさ」みたいなものは自分にとっては結構重要でありまして。
それがある種の「開き直り」や「フルスウィング」をするための「溜め」になっているような気もします。それが良い結果をもたらすかはさておき。(「良い結果」ってなんなんでしょう)
前口上はほどほどに、切り貼りされた音をデリバリー。
それぞれの曲はダウンロードできます(する人なんていないと思いますが笑)。
2013/04/17
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